更年期の不調を軽やかに乗り越える方法

中医学・漢方学

こんにちは。
体のめぐり調整師、草野ゆかりです。

「更年期」といわれたら、あなたはどんなイメージをもちますか?

いつかはくるだろうけど、まだどこか他人事。
ただいま真っ最中~いろいろ症状出ています!
更年期だけど、症状ないよ~

と、いろいろだと思います。

今日は、35歳を過ぎたら意識して欲しい
『更年期障害』のお話をします。

更年期とは

閉経前後の10年間を更年期といいます。
個人差はありますが、40歳半ば頃から、約10年間にわたって様々な症状が出ることを『更年期障害』と呼びます。
ホルモンの分泌量の低下により、誰にでもおとずれる身体の変化です。
更年期も思春期と同じように、上手にその時期を過ごすことが大事になります。

更年期の症状の例としては・・・

・ほてり
・ホットフラッシュ
・めまい
・動悸
・頭痛
・肩こり
・関節痛
・腰や背中の痛み
・冷え
・しびれ
・疲れやすい
・気分の落ち込み
・イライラ
・不眠
など、多岐にわたります。
しかも、更年期障害によって太りやすくなり、
糖尿病・心臓病・動脈硬化・高血圧・高脂血症などを引き起こす要因にもなりますので、注意が必要です。

更年期障害は女性に多いイメージかもしれませんが、男性にもあります。
女性ほどホルモンの低下が急激ではないので、症状が重くないケースが多いのですが、

・活力がない
・排尿トラブル
・気分が落ち込む
・性欲がわかない

などの症状がみられ、そこから不眠につながるケースもあります。

 

不快な症状がでるのもかかわらず、病院で検査をしても異常が出ないので、人に理解してもらいにくく、つらい状態です。

 

中医学の更年期の考え方

前回記事でも少しふれましたが、
中国最古の医学書「黄帝内経」では
女性は7の倍数、男性は8の倍数で体に変化が訪れる、と記述されています。

この節目ごとに五臓の「腎」の機能が変化し、低下がはじまると女性ホルモンの合成や分泌が減ってきます。

女性の場合をみてみましょう

・ 7歳:歯が生えかわる
・14歳:初潮
・21歳:身長が伸びる
・28歳:身体機能、性機能のピーク
・35歳:肌、髪が衰えはじめる
・42歳:白髪が気になりはじめる
・49歳:閉経

女性の健やかなピークは28歳だということです。^^;

しかし、35歳を過ぎたころから、更年期に備えて準備をしていくことで、穏やかな更年期を過ごすことができます。

中医学では更年期障害の原因を主に、

・血の不足
・五臓の「腎」の弱り

と考えます。

血を増やし、血液サラサラを意識して、
「腎」を養う対策を行うことで、ある程度予防することができます。

更年期の養生

具体的な更年期の対策は、血を増やし、運動で血液の循環をよくしていくことです。

血を増やす食べ物は
ほうれん草・小松菜・人参
レバーや赤身の肉
カツオ・タコ・イカ・牡蠣
黒ゴマ・黒豆・プルーン・ブドウ・なつめ
など
腎を養う食べ物は
ミネラルを多く含む海藻・貝・豆類・クルミ
など

できれば食材から摂りましょう。
汁物や鍋にするとたくさん食べられます。
どうしても苦手なものが多い人は、たんぱく質やミネラルを補うサプリメントからでも構いません。

必要以上に自分に厳しくなる必要はありませんが、
アルコールを控え、食ベるものに意識をむけることが大事です。

また「腎」を鍛えるには
冷えに注意し、血のめぐりが良くなるように運動していきます。

せっかくミネラルを多くとっても、運動しないと血行が悪くなってしまい、「腎」へ栄養が届きにくくなってしまいます。

血流を意識した運動やウォーキングなど、毎日30分くらいの運動をおすすめします。
外に出ての運動が難しいようなら、テレビを見ながら足踏みしたり、かかとを上げ下げするだけでも血流は良くなります。

 

更年期はとても揺らぎやすいので、精神的な症状も出やすいです。
友人とのおしゃべり、推し活など自分の好きなことでリラックスし、気を上手くめぐらせてあげてください。

更年期におすすめのお茶は、ローズティー。
マイカイカと呼ばれるハマナスやローズの花を乾燥させてものです。

香りがとてもよく、
「気」や「血」のめぐりを良くしてくれます。
紅茶に入れるとうっとりし、リラックスできますよ~。

 

更年期には婦人科系の病気にも注意が必要です。
閉経前後に不正出血が見られる場合は、医療機関を受診してくださいね。

元気でイキイキとした更年期を送りましょう~^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また~
おさらばいたします。

 

 

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