こんにちは。
体のめぐり調整師、草野ゆかりです。
春のポカポカ陽気も過ぎて、太陽の光が強くなってきました。
1年で最も紫外線の強くなるこの時期、シミ、シワ、ソバカスを気になりますよね?
シミ、シワが多い肌は、実年齢より10歳以上も老けて見える、というデータもあります。。。
今日は、女性なら誰でも気になる
アンチエイジングについて、大好きな平安時代と絡めてお話ししていこうと思います。
平安時代の美魔女、源倫子
前回の記事「なぜ平安時代の女性たちは身の丈に余るような長い髪にしていたのか?」
でお話させていただいた、平安時代の美人の条件の一つだった
「つややかで長い黒髪」
つややかで豊かで、長い黒髪は
若く見えるアイテムでもありますよね。
若さといえば、平安貴族で思いつくのが
藤原道長の正妻、源倫子(りんし・みちこ)
4人の娘を産み、天皇家に嫁がせて道長を大出世させた、いわばアゲマンです。
この倫子さん、平安時代の物語
「栄花物語」にこんなお姿で書かれています。
「たくさんのお子さんを生んだけれど、今の容姿は20歳くらいにしか見えない」
「小柄で愛らしくてふっくらとして、とても可愛らしいご容姿で、髪もきめ細やかに美しく、着物の裾に届くほど長い」
「ふっくらとしている」
「黒くてつややかな長い髪」
当時の美人の条件の一つです。
なんとこの時、
倫子さんは45歳!!
ちなみに、40歳で長寿のお祝いをし、
40代~は老人とされていた時代です。
いくらなんでも45歳が20歳くらいというのは
誉め過ぎのような気もしますが、
(道長の栄華を中心に書いた物語ですし)
今でいう、美魔女だったのでしょう。
しかも、倫子さんは子供を6人産んでおり、
一番下の子を44歳で出産しています。
きっと細胞も若くて、ツヤツヤとしたキメのあるお肌で、見た目も体も元気だったのではないかと推測します。
じつはこの平安時代、今の現代人以上に男女ともにおしゃれで、美容に気を使っていました。
「紫式部日記」には着物の柄や色などが細かく記されているし、
先に出た「栄華物語には、道長は祭りに参加している召使の少女を
「美しければ誉め、そうでもない者を笑いものにした」とあります。
(今だったら大失言でしょうが・・・)
とにかく美に対する意識が高かったのです。
美を愛していたのです。
日本最古の医学書に美容法が書かれていた?!
この話の20年ほど前に、
中国の多くの医書を引用して
日本で最古の医学書「医心方」(全30巻)
が完成し、天皇に献上されています。
その医学書の中には
「美容」についての項目もあり、
★白髪を治して黒くする方法
★ニキビの治療法
★ホクロの治療法
★シミ・ソバカスの治療法
★発毛促進法
これらが、漢方や酒・米などの食品を使って
パックしたり洗顔する方法で書かれています。
1000年以上も前の医学書に
美容法まで書かれているとは驚きです!!
中国と同じく、このころの日本は
美容も医療の一環として扱われていたのですね~。
しかもこの医学書は、天皇や皇室に近い、限られた人だけが目にすることができる超~貴重な本でした!
もしかしたら、天皇家に近かった藤原家の倫子さんもアンチエイジングの為に、この医学書の美容法や食べ物を、試していたかもしれません。
(一族の繁栄のために必死な時代なので、自分も娘たちもやれることは何でもやったのではないでしょうか?!)
女性だったら試してみたいと思いますよね?!
中国最古の医学書から学ぶ養生の知恵
この日本で最古の医学書、「医心方」は、
中国の医学書から引用したものですが、
2000年以上も昔の中国の医学書(黄帝内経)には、こう書かれています。
〝女性は7の倍数で変化する”
7歳、乳歯から永久歯に生え変わる
14歳、初潮を迎える
21歳、女性としての身体ができあがる
28歳、女性としての健康美の最高値を迎える
35歳、顔がやつれ、肌や髪が衰え始める
42歳、白髪やシワが多くなる
49歳、閉経が近づく
シワだの白髪だの
耳が痛い話です・・・
そのとおりなのですが、直視したくない話題です(;^ω^)
ですが!!
これらの変化を
より緩やかに、より穏やかにして
若さと美しさを保つことを得意としているのが、中医学・漢方の知恵「養生」なのです!!
もともとは中国で、2000年以上も前から不老不死を目的に研究されてきたものですので、
効果があるのも頷けます。
養生は「生」を「養う」と書きます。
生命エネルギーを養い、病気や不調を予防することです。
では、いったい何をするのかというと・・・
『季節に合わせて服や生活習慣を変え、環境を整え、考えた食生活をする』こと。
難しいことはないんです。
自然に合わせて生き、体と心を整えることで健康で美しくいることができます。
倫子さんのように、20歳とまではいかなくても、
中医学・漢方の自然に寄り添った考え方を取り入れて、それなりに若くありたいですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また~
おさらばいたします。
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