相談をとおして目が覚めたこと

つぶやき

こんにちは。
体のめぐり調整師、草野ゆかりです。

約1年の間、たくさんの方に漢方的な体質診断のチェックとアドバイスをさせていただきました。
最近受けた不調の相談と、教えてくださる先生を通して目が覚めたことがあるので備忘録として書いておきます。

目が覚めたこと
それは、ズバリ!!

「人の話を真に受けない」

簡単に言えば、アンケート項目のチェックの多さだけで体質を分けて判断してしまうということ。
もちろん、普段からチェックの多さだけに引っ張られないようには気をつけているつもりです。
ですが、どうしても圧倒的にチェックの数が多いと、考えるときにそちらに視点がいきがちになっていました。

 

体質診断では、本人の自覚がなくてチェックしていないことが多々あります。

例えば、、、
「冷えはありますか?」の問い。

本人は「冷えはない」といっても、
まー冷えてることが多いです。
自覚して(気づいて)いないんですよね。
他にも、やりとりの中でスルーしないように気をつけることがあります。

それは、

『もともとの定義の違い』

例えば、、、
「便秘ですか?」の問い。

日本内科学会では、
「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」としています。

しかし、人によって感覚はいろいろで
「便秘?してません。4日前に出ました!」というような方もいます。
5日に一度が普通だったりすると、便秘の感覚も違ってきます。
逆に、毎日が当たり前だったりすると2日で「便秘」になってしまいます。

時間の概念は本当に怖いです。
ここはきちんとしたすり合わせが大事になります。

スルーしがちなのが「少し」とか「しばらく」
曖昧な表現をスルーしがちになってしまいます。

 

「めまいはありますか?」

「しばらくありません」





この「しばらく」、みなさんの感覚だとどのくらいでしょうか?
これが人によって1年だったり、1ヵ月だったり、1週間だったりするわけです。
これはほんの一例です。

こんなふうに、小さな思い違いから齟齬が生まれてしまします。
通常の生活や仕事などでも言えますよね?
(時には夫婦喧嘩に発展・・・我が家だけかしら?!)

話を戻します。

 

チェックをしている本人ですら気づいてなかったり、自分が普通だと思っていると、
面白いことに診断の結果にも矛盾や違和感がでてきます。

あれ?この主訴で困っているのに、この体質・・・・?
何かおかしい・・・・・。

ある程度あたりをつけて、追加の質問をすると
本人も気づいていないことが見えてくる場合が多いです。

逆に、ご自身に厳しすぎるタイプという方もいます。
私は比較的、自分に甘いので
「自分に厳しい人」というのがあまりわかっていなかったです。

どういうことかと言うと、
自分は体が弱いとわかっているので
自分で自分を監督しすぎいているタイプです。

あれはしてはダメ、これは気をつけなくてはいけない。
わかっているけど、ついつい出来なかったりする・・・
そんな風に考えて、必要以上に自分で自分を苦しめてしまう方がいるんです。

 

この間、診断をさせてもらったMさんも、
チェックの多さだけでいえば、圧倒的に「気虚」(エネルギーの不足)タイプ。

でも、主訴や起きている不調に違和感を感じ、漢方の先生にアドバイスを求めました。

「その方、自分で自分を縛っていないかしら?」

これで、目が覚めました。

チェックの数では圧倒的に「気虚」(エネルギーの不足)なのですが
彼女の体質は「気滞」(エネルギーが滞っている)タイプだったのです。
そうみると、体質と不調、五行で見てもすべてがつながってきます。

もちろん、気を使いすぎて(気が虚して)気を運ぶ力がなくなって気が滞り、気滞になっているというのもありますが、彼女が一番改善しなければならないのは気虚ではなくて、気滞の方だったのです。

見ている感じだけだと、あまりストレスはなさそうで「気滞」は違うかなぁ・・・と思っていましたが
Mさんは、自分に厳しい人でした。
体が弱いがゆえに、健康のことに気をつけ過ぎていて、自分で自分にストレスをかけていたのです。
しかも、表にはそれを出さないので、その時の自分には見抜けませんでした。

後日、彼女に会う機会がありましたので、「もっと緩めて、のびのび過ごしていいんですよ」と伝えたところ、とっても喜んでくれて、感謝のお言葉までいただきました。^^

もちろん、本人は嘘をついているつもりはないのでしょうが、体は正直なんですよね。

これは、本当に経験してみないとわからないことでした。
Mさんには感謝です。

頭ではわかっていても、腹落ちしていないとスルーしちゃうことってあるんですよね。
肝に銘じました。

初心忘れべからず、です!!

こうやって経験を積み重ねて、心地よい体づくりのお手伝いをしていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また~
おさらばいたします。

 

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