夏の過ごし方

季節の養生

こんにちは。
体のめぐり調整師、草野ゆかりです。

2022年は7月23日(土)に、二十四節気の「大暑」を迎えます。
一年で最も暑く、夏の盛りの時期になります。

この夏の過ごし方で、この冬に健やかでいられるかどうかが関係してきますので、冬になると体調を崩しやすい方や、
・カゼをひきやすい
・冷え症がひどくなる
・乾燥肌になる
という方は、冬にむけて夏の養生を取り入れていきましょう。

今回は、養生を取り入れた夏の過ごし方をみていきます。

夏の季節と五臓の『心』

夏は草木が生い茂り、花が咲き乱れ、万物が成長する『繁栄』の季節だと言われています。
夏も季節の特徴に合わせて過ごすことが養生につながります。

一年の中で最も体内の陽気(エネルギー)が盛んな時期です。
しっかりと体を動かして、適度に汗をかいて、外へ外へと向かって「気」を発散させていくことで体内の熱のバランスがとれるようになります。

夏は五臓の『心』が活発になります。
『心』は常に動いているので、陽気(エネルギー)のかたまりです。

この『心』に夏の暑さが加わると、『心』に熱がこもりやすくなり

・動悸
・息切れ
・イライラ
・手足のほてり
・口の渇き
・のぼせ
・不眠
・口内炎

などの不調があらわれやすくなってしまいます。

夏の睡眠

夏は、多少は夜更かしをしたとしても、できるだけ早起きしましょう。
夜更かしと言っても、午前0時を超えないことが基本です。
夜、寝ている間に体の中を修復したり、大事な「血」が作られています。
遅くとも日をまたがないようにしましょうね。

また、陽の時間の長い夏はエネルギーが強くて疲れやすくもなりますので、バランスをとるためにも昼寝がおすすめです。
15分~20分程度の昼寝をするのが良いでしょう。
唐の時代の医学書「千金要方」にも、夏の午後は休息をとりましょう、と記述されています。

自然の力を借りる

せっかく陽気があふれる季節ですので、しっかりと外からの陽気を取り込むことも大切です。
長時間の直射日光は避けつつも、太陽の光を適度に浴びて活動しましょう。

中医学には『冬病夏治』(とうびょうかち)という言葉があります。
これは、冬の病は夏に治すということ。
夏のうちに、冷たいものを控えたり、陽気を十分に補って『心』を養生しておくことによって、冬の乾燥による咳や肌荒れ、冷えなどからくる病を防いで元気に過ごすことが出来るということです。
冬に体調を崩しやすい人、病気にかかりやすい人は、自然の力を借りて夏こそしっかり養生しましょう。

夏におすすめの食材

『心』をいたわり、養ってくれる食材は「苦」苦味のものです。
・ゴーヤ
・らっきょう
・ぎんなん
など
他にも、夏におすすめの食材としては
・オクラ
・アスパラガス
・ゴボウ
・緑豆もやし
・イカ
・豆腐
・スイカ
・桃
など。

沖縄料理のゴーヤチャンプルーは苦味のゴーヤと、熱を冷まして潤いが補給できる豆腐と一緒に摂れる夏にピッタリの料理です!!

飲み物は緑茶がベストです。
緑茶は苦味の性質をもち、清熱効果が高く体の余分な熱をとってくれます。
また、気持ちを落ち着かせる作用もあるので『心』が亢進しやすい夏に適しています。

まとめ

夏は一年で最も陽気の高まる季節です。
早起きして、活動的に動き、気を外に向けて発散して熱バランスをとりましょう。
冷たいものを控え、適度に陽に当たり、自然の力を借りて冬の病に備えましょう。
『心』を養う味は苦味。
適度に苦味のものをとりましょう。

 

いかがだったでしょうか?
五臓は季節とも関係するんです。

いつでも、季節に合わせた養生が基本となります。
夏が好きな人も苦手な人も、夏の養生で元気に夏を越しましょう!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また~
おさらばいたします。

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